連載:とみきの日常

杏と打ち合わせをしておいて良かった。

「吸血鬼ですが、何か?」で真鈴の過去の恋愛事情が明らかになる所に差し掛かった。

これは今、私の一番弟子(笑)の杏がスピンオフストーリーで書いている真鈴とジンコの高校時代の話にシンクロする重要な部分だ。

このまえ、真鈴が恋する先輩との話の骨格を決めておいて良かった。

杏は人生初めての小説執筆に四苦八苦しているようで、何度も書き直し、時には髪の毛を掻きむしって身を捩って苦しんでいるようだ。

何十年も前に私が初めて小説らしきものを書いた時が思い出されるな。

杏、磨くんだ!磨くんだよ!
磨くと言う事は細かい傷が沢山ついて、その苦し