連載:戯れナンセンス

オレオレだったらオレだってー!



ツルゥゥゥゥーー!!!
  ツルゥゥゥゥーー!!!

ある日の午後、何の前触れもなく電話が急に鳴りだした。
「はい、もしもし。」
「あ!お父さん、オレオレ。」
「おう!どうした?」
と言いながら、ひょっとしたらこれは例の怪しい電話かもしれんな?と思いだしていた。

「お父さん、ちょっと助けて欲しいねんけど。」
「何があったん?」
「実はな、言いにくいねんけど・・・。」
「言いにくい事なら、わざわざ電話してこんでもええやんか。」
「いや、言わんと助けてもらえへんし。」
「何でも聞くから、正直に何があったか言うてみ。」