花の美しさって、その姿だけなのかなと思う。
ひとりで咲いているのか、仲間と一緒に咲いているのか。
花たちだけで咲いているのか、まわりの雰囲気と調和して咲いているのか。
紫陽花を見ていると、いずれも後者の方だなといつも思う。
原産地は日本。
だから、お寺には似合うんだろうと一人で納得してしまう。静かなたたずまいの中に、淡青紫色の花は実に美しい。雨に打たれながらもひたむきに咲くその姿は、宝石のような花色とともに、私たちの心にあざやかに焼きつく。
花言葉の「ひたむきな愛情」も、この花にはぴったりだ。
万葉集に「あぢさゐ」と
連載:ブログより転載