連載:覚え書き

世界情勢がこうある理由(李氏朝鮮の最後)その17-(144)

朝鮮国王高宗(李氏朝鮮の第26代国王)の王妃閔妃(びんひ)を中心とする閔氏政権は、開国後、日本の支援のもと開化政策を進めたが、財政出費がかさんで旧軍兵士への俸給が滞り、それが反乱のきっかけになった。

旧軍兵士に民衆が加わり、閔氏一族の屋敷や官庁、日本公使館を襲撃し、朝鮮政府高官、日本人軍事顧問、日本公使館員らを殺害した。

反乱軍は、朝鮮王宮にも乱入し、閔妃は王宮を脱出した。反乱軍は、閔氏政権を倒し、大院君(日本で言うと退位した天皇)政権を復活させることに成功した。

日本は軍艦4隻と千数百の兵士を派遣し、清も朝鮮の宗主国として属領保護を名