その2

今に成って思うんだけど、、。
俺の趣味は、女房を喜ばせることだ。
女房を喜ばす為のものばかりなのだ。

俺は読書が好きだ。
でもね、文学少年や文学青年では無かった。
もちろん小学校や中学校で図書係や図書委員では無かった。
読書好きのきっかけは
「泰斗さん、山本有三の『波』って読んだ?」
この一言だった。

俺も素直に「いや、読んでない。」と、応えた。
すると「じゃあ貸してあげるから読みな。とっても良いわよ。」って言われて
「うん、じゃあ読むよ。」と、応えたのだ。

俺は本自体には、まったく興味が無かった。と、思う。
が、女