漁港に秋刀魚跨いで猫通る



 【なんのかんのと言いつつ まだまだ暑い

 早朝に にゅう麺を食べる ご飯も少し】

 
 軒低く古りし居酒屋秋刀魚鮨 森理和

 秋刀魚焼くふつふつと湧くエネルギー 加藤峰子

 秋刀魚食ふ煙のやうな腸を食ふ   添田勝夫

 一人住む日々是好日秋刀魚焼く 井口ふみ緒

 秋刀魚焼く六分四十五秒八  中原幸子

 スーパーの太めの秋刀魚丸い腹  アロマ

 秋刀魚焼く時折海の青弾け   泉田秋硯
 
 秋刀魚焼き焦げ目懐かし遠き日々 伊藤靖彦

 還らざる四島一望初秋刀魚   柴崎甲武信

 夕餉