「秋刀魚鮨」の日記一覧

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漁港に秋刀魚跨いで猫通る

 【なんのかんのと言いつつ まだまだ暑い  早朝に にゅう麺を食べる ご飯も少し】    軒低く古りし居酒屋秋刀魚鮨 森理和  秋刀魚焼くふつふつと湧くエネルギー 加藤峰子  秋刀魚食ふ煙のやうな腸を食ふ   添田勝夫  一人住む日々是好日秋刀魚焼く 井口ふみ緒  秋刀魚焼く六分四十五秒八  中原幸子  スーパーの太めの秋刀魚丸い腹  アロマ …

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焼き秋刀魚醤油垂らして美味なるか

 ふるさとや残暑の朝の茶漬飯   村山故郷  二年半ぶりの大漁初秋刀魚   西垣順子  夕暮の赤子泣く路地秋刀魚の香  佐藤弘香  七輪を食み出す秋刀魚焼きにけり 杉田春雄  秋刀魚焼くフライパンでこんがりと  アロマ  細心は塩大胆に秋刀魚焼く  奥井あき  それなりに美味よコンロで焼く秋刀魚  アロマ  店頭に秋刀魚の光る裏通り  土井三乙 …

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涼し気な芭蕉布纏い宵の街 

 落葉松の枝擦る音や夏の果  玉田瑞穂  漁火の誘ふ郷愁夏の果て 小川玉泉  新しき色氷塊と真夏空  飯田龍太  城下町盛夏の昼を彷徨って  アロマ  涼し気な芭蕉布纏い宵の街  アロマ  夏果ての激しき雨に目覚めをり  高橋照子  鮒鮓をともかく一つ召せと言ふ  内藤静  鮎の鮓川瀬の音に笹香る 栗坪和手  喜如嘉の芭蕉布「トンボの羽」と…

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秋刀魚焼くややほろ苦い腸(わた)の味

 (今日の暑さに 日中はうつらうつらと過ごした  ぶり返す驚異的な暑さ  あちこちの豪雨被害)  一人にはいささか大き秋刀魚焼く  宇根綾子  秋刀魚焼く煙をまとひ都電発つ  唐沢静男  パッケージの中にまだ温い秋刀魚の香  アロマ  釜石の朝の民宿秋刀魚焼く  倉堀たま子  初物は少し小ぶりよ秋刀魚買ふ 桑久保奈美子  秋刀魚焼く庇に夕日沈むかな 稲辺美津  一番星仰…

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秋刀魚焼く家族の夕餉思い出す

 駅近く住みて目黒のさんまかな  古川夏子  秋刀魚焼く煙をまとひ都電発つ  唐沢静男  北国の光の秋刀魚買ひにけり  板倉勉  秋刀魚焼く庇に夕日沈むかな  稲辺美津  割箸の燃えだし秋刀魚焼きあがる  小泉豊流  勝手口さんまの焦げも芳ばしく  アロマ  水揚げの秋刀魚の滑りあふひかり  藤井淑子  昼食用にシェフひっそりと秋刀魚焼く  田中康雄  秋刀魚買…

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皮光る秋刀魚の刺身美味なりし

  溢れゐる秋刀魚もとめて包みゆく  百合山羽公 故園  火だるまの秋刀魚を妻が食はせけり  秋元不死男   火には火の怒りがありて秋刀魚焼く  上田五千石『森林』補遺  火の力これ見よがしに秋刀魚焼け  鷹羽狩行  子等のほかは皆物憂くて秋刀魚食う  楠本憲吉 孤客   煙ごと七輪はこび初秋刀魚  鷹羽狩行   煙また味の一つや初秋刀魚  鷹羽狩行  疲れあきらか秋刀魚の箱…

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秋刀魚焼く細長き器誂えて

 ことしまた秋刀魚を焼いてゐたりけり  今井杏太郎  しみじみと秋刀魚は無事の味すなり  水野吐紫  しんがりは間をあけもどる秋刀魚船  遠藤照子  はてしなき夫婦の枷の秋刀魚焼く  小林康治 四季貧窮  ひとり焼く秋刀魚はげしきけむりあぐ  片山桃史 北方兵團  ひとり祝ぐことなり秋刀魚一尾買ふ  殿村莵絲子 花寂び 以後  ほろほろとにがき脂まで秋刀魚食ふ  石塚友二  ぼろろ…