連載:人生を回顧

我が人生を振り返って9:就職から結婚まで

 1966年、昭和41年に22歳となり学生から社会人に巣立つこととなる。4月1日に横浜にある神奈川県庁に行き、県立蚕業試験場勤務の辞令を受ける。同じところにもう1名採用されていたので一緒に海老名市の職場に行き場長に挨拶し病理化学科の勤務となる。何と、今まで見たこともないお蚕さんの何の仕事をするのか不安だった。過去にこの職場に採用された方はほとんど東京農工大学の養蚕学科だった。
 科長の説明ではカイコの栄養補給と桑の葉に変わる人工飼料の開発が担当で、初めて「農芸化学職」を採用したということだった。「三日三月三年」という言葉のように、次第に仕事にも職場にも