兄弟二人きり

子供の頃の家族は
今は兄と私の二人きり
祖父も両親も亡くなり

歳を取るにつれ
兄との絆は年々深くなる
血の濃さ故なのだろか

兄弟はよいものだ
必要以上に気遣うことも
遠慮することもない
通じ合うものがあるから
それに何より安心感もある

それにしても
互いに家族はいるものの
本当に寂しい
兄弟二人になったことは

かつて両親は頻りに望んだ
兄弟が近くに住むことを
今になって分かったような気がする
その意味することが

いつまでも続いて欲しい
でも別れは必ず来る
今は唯々感謝
この瞬間を兄と共に生き