分かってもらえない

 俳句の会があって

     薬湯が旅行の代わり 秋深む
     名月や そこに亡妻の手あるような
     下山路に休む卓を得 冷奴

 の句を出したのだが、司会者は句を読めない。「薬湯」を「やくとう」と読む。「下山路」を「げざんじ」と読む。会員の中でも、正しくは読めない人もいただろうと思う。がっかりだよ。でも、がっかりしてちゃいけないな。この会があるから、最近はきちんと句帳に句を整理できるようになってるんだ。それだけで満足しなくちゃ。

 それに、自分の句を解説する時間も与えられたから、手短に話したけど「あっ、そういう意味なんだ!