掌編の怖さ

 澤村伊智の「一寸先の闇-澤村伊智怪談掌編集-」を読了した。著者はホラー、ミステリー作家であり、「ぼぎわん」で2015年第22回日本ホラー小説大賞大賞を受賞し、同書を改題した「ぼぎわんが、来る」て作家デビューしている。本書は、二十一篇の掌編を収録した、ホラーの掌編集である。
 「名所」:六ページの掌編。自殺の名所となった、とある団地の十三階と十四階の間の階段の踊り場の話。
 「みぞ」:四ページの掌編。ボールが落ちたコンクリートの側溝に入った少年が行方不明になった話。
 「せんせいあのね」:二ページの掌編。友達を殺してしまった小学二年生の少年が先生に