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「キンモクセイが終わったら」

「キンモクセイが終わったら」、という言葉が頭に浮かんだ。谷村新司が亡くなったニュースからの連想か。次に来るのは、「冬だ」。

一度寒くなった後の今日は、ポカポカと暖かく、まるで小春日和だった。

街全体がキンモクセイの馥郁たる香りに包まれている。信号で停まる度に探した。たった一本で辺り一帯に香っている。この花は実がならず、花はそのまま落ちて、下には金色の絨毯を作る。

キンモクセイ以外の花も探した。花より、紅葉し始めた葉っぱが目に付いた。ハナミズキだ。

こちらは上を向いた実が赤く色付き都会の秋を彩ってくれる。初夏と秋、2度も主役を張る珍