連載:神社めぐり

東京の神社をめぐる:上野東照宮(東京都台東区)

徳川家康の遺言により、天海僧正は上野の藤堂高虎の元領地(現、上野公園)に、広大な寛永寺を創設しました。
寛永寺の建物の多くは空襲で焼失し、現在残る面影は断片的。
その一部だった上野東照宮は、奇跡的にほぼ無傷で残りました。

東照宮は徳川家康公を、東照大権現として祀る神社です。

参道に諸大名が贈った燈籠群に、まず圧倒されます。

唐門や社殿(金色殿)は、慶安4年(1651年)に徳川3代将軍・家光公が造営替えをしたものです。
日光まで参拝に行けない江戸の人々が、江戸でも豪華な社殿に参拝できるように、という配慮によるものだったそうです。