読書散歩 -「 気候崩壊後の大移動」を読み終えて

いつものことだが朝食を終え、至福の一服をと火をつけながらテレビのワイドショーに目をやるとアルゼンチンの山火事の様子、ブラジルのアマゾン川支流の干上がった風景、さらにボリビアでの干ばつで雨乞いをする様子が映し出されていた。
多少なりとも気候変動に目を向けたのが4年前、寒さが募り始めた時季に「朝日SDGsフォーラム」を聴講した時だった。だがそのあとすぐにコロナのパンデミックが起こり、ロシアのウクライナ侵攻と世界中の耳目を集める禍に私の目も耳も翻弄されてしまった。
改めて耳目を気候変動に移すと聞きなれぬ言葉が現れていた。
「人新世」(じんしんせい・ひとし