「ことば日本史」シリーズ、南北朝時代に入ります
■■ばさら■■
ばさらと言えば佐々木道誉。
私と同じ名字なので気になる存在。
佐々木道誉は、足利尊氏が鎌倉幕府を裏切ってから室町幕府を樹てるまで、
つねに尊氏と行動をともにした武将。
鷹狩りに行った帰り、妙法院門跡の御所の前を通りかかったが、
下人たちがその庭に入りこみ、美しい紅葉があったのを一枝折りとった。
そのとき門跡はちょうど、庭を眺めながら詩吟じたりしていたところだったので、
この狼藉がゆるせない。
「誰かおらぬか。あの男どもをとめなさい」
「いったい何者が、御所の
連載:言葉2