老々介護

94歳の母が随分衰えた。
寝込むほどではないから元気だと言えるのだろうが、畳に座ると立ち上がれなくなり、浴槽に入ると出られなくなる。
浴槽から引き上げるのは私の担当だ。
それから足の爪を切るのも担当だ。
力関係は私の担当だ。

それはいいのだが、困るのは頑固になったことだ。
いくら親切で言っても自分の主義主張を変えない。
返事は「でも・・・」から始まる。
例えば
「今日は風が強いから散歩に行かない方がいいよ」
「でも、歩かないと歩けなくなるから」
こんな感じだ。

もっと困るのは耳が遠くなったことだ。
話が通じないし、大きな