転ばない

  いつの間にか80歳を越えていた。ここ20、30年、世話になっている医療は、循環器科で、50台に始まった不整脈が主で、その後、アブレーションをしたがそのうちに、また不調になり、結局、ペースメーカーを装着することになった。
  急に心臓がおかしくなることはなくなったが、心臓のことを忘れるほどではない。
  医師は、当分大丈夫と思っているようで、こちらも期待している。その後、医師が一番注意しているのは、「転ばないように気を付ける」、ということである。
  普通にしていれば、転ぶことなど無いし、転んでも大したことはないと思っているが、何となく楽観できな