驚天動地

日曜日午前4時。
何やら呻き声が聞こえてくる。
消したはずの部屋の明かりがつき、椅子に腰掛けた奥さんが見えた。
「お腹痛い」
なんじゃ、腹痛か。何て思っていた次の瞬間、奥さんの口から出た言葉に凍りついた。
「救急車呼んで」
な、な、な、な、、、
「大丈夫か?」
「あかん」
119。
「火事ですか、救急ですか」
「救急車お願いします」
「ご本人ですか?」
「い、いえ、妻がお腹押さえて苦しんでいます」
「住所とお名前教えてください」
救急車はすぐに到着した。
何をどうしたらいいのかまったくわからない。
彼女のカバンから引っ張