動揺は隠せず

 娘夫婦が来てくれて、入院道具を届けて、やっとこ落ち着いた。
つもりだった。
気づかなかったが、心がかなり疲れていたようで来客の呼び鈴に起こされるまで爆睡していた。
「はいはい」
「○○ですけど」
ご近所さんだ。
「車のエンジンかかったままだけど」
「え!あ、ありがとうございます」
そう、昨日病院から戻ってエンジンを切ってなかったんだ。
かれこれ16時間アイドリングのまま放置してたのか。
肝が座っていると思っていた。
とんでもない。
座るどころか腰が引けてへっぴり腰の弱虫じゃないか。
普段は偉そうにな〜ンにもしないで、ご飯作って