連載:日常2

失ったものを数えず、残されたもので生きていく

いつかどこかの本で読んだ言葉だが、いつも心に響く。

ここにペットボトルの飲み物が置いてある。
半分くらい飲んでしまった。
・・・という思いは、失ったものに重きをおいて、
(残念そうに)言葉にしている。

でも、ものごとは違う見方だってある。
また半分(も)あるね。

どちらの見方がいいのか悪いのか、
それは客観的に言うことはできない。
ただ残されたもので生きていくという姿勢こそ、
老いを迎えて失うことばかりが続くこのごろの、
もつべき態度なんじゃないかと思う。

定年になり地位を失い、収入を失い、
たぶん周囲からの敬意