短歌





年の瀬も蕾で耐へて沈丁花
      春を包みて夢に居りぬか


花手水のまねをせむ 
      蓮鉢に浮かぶ山茶花白き花びら


花々を眺め過ぎたる
      ひととせも想ひ辛しや大地は歪む


無辜の子のまたその親の悲泣かな
      蛮人の歴史止むこともなく


冀ふはやさしき春の慶びや
      聞こゆる花の汝が歌声よ



写真 花手水真似事

カテゴリ:アート・文化