連載:

「蝋梅から猫柳」

「友達は今頃蝋梅を見に行ってるはずよ」
後期高齢者の同僚が言う。

蝋梅。まだまだこれからが本格的な冬だというのに、いち早く春を予感させる花。

早番だから早く終わるはずが、人員不足で遅番が来るまで勤務を依頼されていた。幸い遅番は早目に来た。直ぐに職場を出た。

明るい。そうだ、一度調べた事がある。冬至を過ぎても朝は早くならない。むしろ遅くなる。夕方だ、日の入りが遅くなるのだ。

ガソリンも満タンにしておきたいからガソリンスタンドに寄りたい。花屋に行くのは止めだ。

スーパーにも寄った。レジに花コーナーがあり、またもや花屋から派遣さ