連載:

「雷!雹!雪!」

「ピカっと光ったね。帰ろう」
弟クンは嫌とは言わない。直ぐにガラガラガラと雷鳴が轟き渡った。

リビングに入ると何やら強い雨のような音。窓を開けると雪の塊?いや雹だ。
「○○クン、ヒョウ、雹だよ」
抱っこで見せた。とんでもなく寒いので窓は締めたが、出掛けている娘とお兄ちゃんが気になった。

お昼寝から起きた弟クンに大泣きされた。仕事から帰って来た娘は少し休んだだけで、今度はお兄ちゃんのスイミングだ。弟クンには一度起こして「行って来るからね」と言ったのだが、今日はダメだった。

どうにも宥めようがないので、弟クンに同調作戦に切り替えた。