深い孤独感

親しい者との別れや、環境の変化などによって
孤独感を感じることがある。
こうした一過性の感情とは違う孤独感というものがある。

それを深い孤独感と名づける。

いま西谷啓二さんの「宗教と非宗教との間」
という本を読んでいるのだが、
彼は父が亡くなった幼少のころから
激しい虚無に苛まれ、自死をも考えたほどだった。

そこからの解放の記述に感銘を受けて
その箇所をなんども読みかえしている。

自分は虚無というような、
なにか高尚な感覚を持ったことなどなくて、
けれども、悟りに関する文章に惹かれて
読ませていただいていたわけだ