門田隆将著【尖閣1945】の発売は昨年11月20日だった。
私の脳裏に"読みたい"の思いが離れないまま越年したが、今月14日に買い求め、昨夜読み終えた。

「あなたは、"尖閣戦時遭難事件"を知っていますか?」で始まるノンフィクションは、終戦間際に"石垣島/魚釣島"で「何がありどうなったか」を丹念に取材し且つ数十の参考文献を絡めての力作だ。

米軍の襲撃は日を追うごとに離島にも及び、石垣島の住民は台湾への集団疎開を余儀なくされた。軍に徴用された三隻の漁船に分乗して、台湾に向かったが、うち一隻は荒波と米軍機の機銃掃射に曝されながら魚釣島に上陸したが