風花は宵の蒼さに透けており



 すぐそこの青き空より風花す 山尾玉藻

 風花の花簪や秩父の子 宮原みさを

 風花の舞い散る如く揺らめいて  アロマ

 風花や山の憩ひのにぎりめし 砂川せい輝

 風花の舞へば若やぐ心ふと   島本よし絵

 浅間山より里へ風花しきりなり  矢崎すみ子

 風花の緩やか想い懐かしく  アロマ

 ほうじ茶の香る参道風花す   中野薫

 幼子の言葉きらきら風花す   高橋あゆみ

 風花す信貴山頂の幼稚園 田中英子

 風花に触れ身の軽くなる思ひ 馬場公江

 風花は宵の蒼さに透けており  アロマ