キンモクセイの香り


庭のキンモクセイの少し甘い香りが漂うころ 
ぼくは青空らを眺め 酔ったようにぼんやり故郷の思い出にふける
ぼくの秘密の宝箱 高校生のころ友人たちと集まって文学と政治を語り
いつまでも続き、受験も忘れて当時 三島由紀夫が政治的な動きをしていて
人生に欠席届出して 何かに腹を立て怒っていた青いリンゴのぼく
さらば青春の仲間達よ この国での夢をあきらめ 違った空間で泳いでみたい 
渡米の飛行機の窓から暗闇に光とともに浮かんで見える母国 離れる切なさよ 
世界を見てみたい ゆっくりと人間社会がどうあるべきか考えてみたい
僕は怒っている 何か分