垣谷美雨の病棟三部作

 垣谷美雨という作家の小説はどれでも意外性があり、笑ってしまう場面があり、泣かされ、感動させられるが …

 病棟三部作(小学館文庫)はまた新たに感動させられ、感心させられ、泣かされた。

 本来は「後悔病棟」「希望病棟」「懲役病棟」の順なのだが、物語はそれどれ独立しているのでどの順でも良いという。私は図書館の開架書棚で偶然に見つけたので、希望→懲役→後悔 の順になり、現在 後悔を読んでいるところだ。

 三部作で連続しているのは、世間知らずのお嬢様女医がAurora というメーカー名(?)の聴診器を偶然手に入れ、その聴診器を患者の胸に当てる