連載:読書・書籍

明日は今日の続きにならないことがある

ある新聞のエッセーに「明日は今日に続かない」とあった。

家からほど良い距離に住んでいた友人とは、頻繁に往来して食事をしたりあれこれと世の中のことを話し合う気の置けない女友達だった。
長年の関係に変化は訪れないと作者は思い込んでいた。

コロナ禍に、理由も告げず女友達は地方に引っ越して行った。一昨年女友達は理由があって上京して来た。旧交を温めた。昨年の冬に彼女の突然死の知らせを受けた。
気の置けない仲間の死は初めてのことであった。

エッセーの最後にこう書いてあった。

『優先順序は自分が一番。自由な時間は自分のやりたいことに使い、健