ケント・ナガノ指揮によるワーグナーの 歌劇「ローエングリン」のDVDを視聴して

2021年7月以来の視聴。
演奏が素晴らしい。もたついたところがなく、しかも迫力十分で、音質も良好。音楽の輪郭がはっきりとしている。第2幕の終りのオルガンの音や、第3幕の前奏曲も見事だ。ローエングリン役のクラウス・フローリアン・フォークトの歌唱が、役柄に相応しく、俗臭を感じさせず、清涼感がある。
エルザ役のソルヴェイグも同様に清新感あふれる。
オルトルート役のマイヤーは存在感十分。マゼール指揮による「マーラー/歌曲集」のCDが手もとにあるが、何度となく聞いている。
初めて視聴した時には、衣装に違和感があったが、例えば男性が、トレンチコートを着て、新聞を読