第2321話 山笑ふ・春の山 

今日は定例句会の日でした。兼題は「山笑ふ・春の山」です。

【山笑ふ】(春の季語)傍題:笑ふ山、春の山、春山(しゅんざん)、春嶺(しゅんれい)

 春になると山の樹々が芽吹き、花も咲き始め、明るく生気に満ちた感じになって来る。その山の様子を「山笑ふ」と擬人的に言ったのは、ユーモアもあって、いかにも洒落た表現である。「春山は淡治(たんや)にして笑ふが如し。夏山は蒼翠(そうすい)にして滴るが如し。秋山は明浄(めいじょう)にして粧ふが如し。冬山は惨淡(さんたん)として眠るが如し」(『臥遊録』)とあるのによっている。この語句から、春山の「山笑う」だけでなく、秋山