連載:言葉2

[ことば日本史] 高をくくる。高がしれる

ことば日本史、室町時代から

■■高■■
年貢や稲の収穫の見積もりの多少を「高」と呼んだ。

鎌倉時代末期までの荘園制の時代には、
田畑や屋敷の広さや等級に応じて年貢が徴収されていたが、
この体制が崩れてくると、金銭によって納めることが普通になった。

そうなると土地は、納める銭貨の「高」で示されるようになり、
「何貫文の土地」というふうにいわれるようになる。
これを「貫高制」という。

戦国大名たちは、この「貫高」によって土地の価値を把握し、
征服地を家臣団に給付するときも、これを知行高とした。
これは、実際に納められた額によるから
本当にその土地にど