デイケアをする老健も、いろいろ考えなければならないから、タイヘンだな。
そう思いながら、今日は何だろうと栄養士の女性が用意しているのを遠くから見ていたが、五平餅を作らせて食べる、というオヤツだった。
正直、私は、五平餅、というものを知らない。
長野、岐阜、愛知あたりの郷土料理らしいが、縁がなかった。
二台の電気ホットプレートが用意され、それぞれ自分で焼いて作らせるのである。一度には、二人ぐらいしか作れない。三十何人かの老人に次々作らせるのだから、スタッフもたいへんである。
御飯を軽くつぶし、小さなお握り状のラップで包んだものが用意され、ひとりひとりが