ラジオから聞こえて来る声

 グウェン・ブリストウ、ブルース・マニングの「姿なき招待主(ホスト)」を読了した。著者のブリストウ(1903-1980)とマニング(1902-1965)は夫婦作家であり、ニューオリンズの新聞記者時代に結婚し、三作のミステリーを共作している。その後、夫のマニングはハリウッドで脚本家になり、妻のブリストウは歴史ロマン小説家に転向している。本書は二人のデビュー作であり、1930年11月に発行されているが、その前の1930年8月にオーエン・デイヴィスの脚本で、「九番目の招待客」として劇場公開され、1934年には同タイトルで映画化されている。本書は、ニューオリンズ