連載:俳句つれづれ

コラム「俳句つれづれ(その三十六)」 

 私が、地域の集まりの会報に掲載させていただいております。コラム「俳句つれづれ」の今月分を提出しましたので、ここに転載させていただきます。
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コラム「俳句つれづれ(その三十六)」 中村一世
名句といわれる俳句の鑑賞と句を作ったときの作者についての解説、第四回です。今回取り上げるのは次の句です。

  応々といへど敲(たた)くや雪の門(かど)  向井去来

 この句は、芭蕉の弟子で蕉門十哲の一人の向井去来の句です。去来は、貞享元年(1684年)に京都で、宝井其角と出会い、蕉門に入門し、貞享三年(1687年)江戸で芭蕉と