連載:作文練習

久しぶりの上野-西郷さん、桜、カモメ

相変わらずに“でかい”。
3.7メートルの上野の西郷さんの大きさに口あんぐりして見たのはわたしが子どものころ。
年とっての今でもその大きさにまたもや口あけて見あげては、「あれあれ、久しぶり」とひとりつぶやいた。
そして、その西郷(せご)どんは男まえになっていた。
木々が少ない上野公園にたつ西郷さんの頭には鳩の糞が白く垂れ下がっていたのが子どもどきの記憶だが、緑ゆたかな今の上野の森をみつめる同じ像の顔はきれいでいい男。

この上野公園のいいもの見たさに東武浅草駅から2キロをダホンDp14インチのペダルこいだ。
「東京は危ないよ」との知人の言葉を思い出すのは