温泉語物 No.2404 広いベージュの長湯に

 大分県長湯温泉は炭酸泉として全国的にも有名。日帰り温泉「ラムネ温泉館」で炭酸ガスが身体にまとわりつくのは無色透明な源泉かけ流しの露天風呂。露天風呂はかなり広くて、十数名が入れる。皆さんは源泉流入口近くに陣取って、なかなかそこを離れない。

 源泉が加温されると、炭酸ガスは抜けてしまい、ベージュ色の濁り湯になる。加温された室内風呂は狭く、数人しか入れない。私はもっぱら加温の濁り湯に入っていた。だから、広いベージュの長湯に入った、というのは間違い。だけど、駄洒落だから許して。

 近所にはさらに炭酸ガス成分が豊富な七里田温泉があった。