たんぽぽ句会26回 3月15日(金)




雪とけて野鳥をかえす庭の隅    淡雪

母の雛かんざし揺れし十年祭    淡雪
 
春光に重たきすぎの花粉かな    夏生

タンポポやひときわ土手に黄色なり 夏生

集落にゆらゆらゆらり春の風    夏生

雛の日にことよせ集ふ姉妹     陽清

思ひ出の布地手製の雛かな     陽清

いつしかに祈りとなりし雛売り場  陽清

暴風に散らずに耐へし梅の花    巴琴

花を待つ心のままに山歩く     巴琴

梅の香に沈丁花の香やかさなりぬ  巴琴




雪とけて野鳥をかえす庭の隅

「窓に突っ込んできて死んでしまった小鳥」を庭の隅に埋