温泉語物 No.2408 隅っこの部屋

 格安バス・ツアーを利用して巨大な温泉リゾート・ホテルへ行くと、我々ツアー客の部屋はエレベータからはもっとも遠い、建物の隅っこの部屋になることが多い。しかも、大浴場や食事会場へ行くにも、とにかく遠くて不便な場所が割り当てられる。

 いつぞや我々に割り当てられた部屋がとにかくわかりにくかった。係の人から教えられたのは、フロント・ロビーのある二階からエレベータに乗り、ひとまず三階へ行く。そこから階段を使って一階下へ降りると、ロビーとは異なる別の二階フロアーが存在していて、そこに我々の部屋があったのだ。なんだかサスペンス・ドラマのトリックに使えそう。