連載:知らない街をあるく

大和駅から台湾少年を訪ねる散歩をする

降りたことのない駅を歩くシリーズ、今回は「やまと」。
推しの台湾作家、呉明益の作品の中に繰り返し登場する父親は戦時中に少年工兵としてここに来ていたというので、痕跡を探しに行きました。亡き父が「なぜ黙して語らなかったか」の引っかかりは次世代の私たちの共通の棘になっている気がします。

大和駅で下車して行ったのは、前から来てみたかった複合施設シリウスの図書館。良いですね~ここ。生活必要度の高いジャンルは2階、子供エリアは3階、じっくり読みたい人向けのフロアは45階で、ジャンル分けされて並んだ背表紙タイトルを順にみていくのが愉しい。椅子も多めで有料席もあって、