連載:俳句つれづれ

コラム「俳句つれづれ(その三十七)」i

地域集まりの「すみれクラブ」の機関紙にコラム「俳句つれづれその差三十七)」を提出しましのでここに転載させていただいています。
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  コラム「俳句つれづれ(その三十七)」  中村一世
 名句といわれる俳句の鑑賞と句を作ったときの作者についての解説、第五回です。今回取り上げるのは次の句です。

  花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ 杉田久女

 「花衣」は花見に着て行く着物です。句は花見から帰って脱ぐときの花衣を詠んでいます。久女はこの句について所属俳誌の「ホトトギス」の記事「大正女流俳句の現代的特色」で次のように自解してい