雪の記憶

富島健夫20代での書き下ろし小説です。のちに彼はポルノ小説家に転向しますが、これは文学作品として非常に優れた小説です。今では考えられない、通学電車での男女の出会いをとても自然な形で表現しています。

中学2年のときこの小説を偶然書店で手に取り、一気に読みました。それまで本が嫌いで一冊まともに読んだことはありませんでしたが、この本がきっかけでとにかく小説というものを読むようになりました。当時小説ジュニアに彼の作品が連載されていたので毎号欠かさず購入したことを思い出します。

男女の心の機微がとても上手く表現されているので、若い方にも是非読んで欲しいです。現