連載:父の自費出版本

父手書きの和とじ本

明治の最後の年に生まれた。
その父は
仕事は画工、
パソコン等無い時代の
印刷所の下請け職人だった。
新聞に入れる広告も
ポスター等のデザインも
何でも印刷所の依頼を
休むことなく、
毎日、毎日、
机に向かっていた。

そんな忙しい日々、
短歌や俳句を
楽しむこともしていた。

私たち子供3人が独立、
生活に余裕が出来た頃?
自筆の文芸誌を出版。

父の憧れていたと言う
和とじ本、
印刷所とのコラボ、
未だにこのような本は、
手にしたことがない。

父を天国に見送って
30年くらいになるかな?

大切な大切な父の出版した
和とじの手書き文芸誌、

無口だ