光る君へ⑮ おごれる者たち

道長の兄である摂政・藤原道隆は、娘の定子を中宮に立てた三日後、
妹で一条天皇の母である藤原詮子を内裏の外である職御曹司へと移らせた。
口では労わるような事を言いながら自分を追い払う道隆に、
詮子は激しい怒りを覚えた。

道長の所へ藤原公任が来て、道長の兄・道兼が屋敷に居座られていると助けを求める。
道長は公任の屋敷に出向くと、すさんだ様子の道兼が酒を飲んでいた。
「兄上はもう父上の操り人形ではない、変わって生き抜いてください。」
道長の言葉が、捨て鉢になっていた道兼の胸に響いた。
内裏で励むようになった道兼に道隆は内大臣の地位を与えた。
さらに次の年には