温泉語物 No.2419 擬音効果

 ザ・カスケーズの「悲しき雨音」は一世を風靡した大ヒット曲。冒頭とエンディングに雷鳴と雨音が効果的に使われていた。自然の雷鳴や雨音の録音音源を使用したのかもしれないが、よく似た擬音を使っていたのかもしれない。

 たとえば、海辺の波音に似せた音を出すのには行李に乾燥小豆を入れて、それを傾けることにより、ザーッ、という音を作り出すのだという。まさに擬音効果。

 温泉でもわざわざ高所からお湯を落とすうるさい風呂も多い。私は足元から自然に湧出してくる無音の静かな温泉が好き。青森県の蔦温泉や群馬県の法師温泉がその典型。でも、もう温泉巡りはやめてしまった。