年季

80歳に近い頃、墨彩画を月一回の割で10回ほど習いに行った
事がある。
15人程のクラスだったが、授業の初めに、先生がその日の課題画を色紙に描かれる。
その周りを我々生徒が目を凝らして見ているのだ。
それが終わると自分の席で課題画を描き始める。
その間、先生は朱墨で朱竹の年賀状を100枚をみるみる内に描きあげた。一枚1分掛からずには驚くと共に感動した。
時々練習がてら描いているが、1枚10分以上掛かる。それに一向に上達しない。
世の中 一朝一夕に成せるものは少ないと感じた。

カテゴリ:アート・文化