4 初仕事初失神初失禁
豚の悲鳴のようなサイレンを響かせ、改造ハイエースのパトカーは走っていた。
「岡田、Y事案特捜部の勤務マニュアルだ落ち着いたら読め。」
片桐が分厚いファイルを取り出すと岡田のひざ元に放り投げた。
『妖怪は友達だよ!仲良く捜査をしようね!』という表題が付いていて、人間警察官と妖怪警察官のかわいいキャラクターが肩を組んでいるイラストが付いていた。
「ぐふふ、全部読み終わるまでお前が生きていれば良いのだけどな。
あるいは発狂しなければ…。」
後ろの席で熊夜叉が笑った。
岡田は引きつった顔でマニュアルの表紙を見た。
やが
連載:妖怪警察事件簿