真空管ラジオで「鐘の鳴る丘」

あの戦争が終わり、ラジオから"敵機来襲!"のような恐ろしい放送が聴こえなくなった。

昭和22~3年頃だっただろうか。夕方の早い時間帯だった。
(^^♪キンコンカンコン・・・の前奏で、連続放送劇「鐘の鳴る丘」が始まる。

その時間には、どこで遊んでいようと跳んで帰り、ラジオのスイッチを入れ、立ったままだったと想う。食い入るように懸命に聴いていた。

そう、真空管が数本入ったラジオ。それは「真空管ラジオ」だったのです。

★鐘の鳴る丘のあらすじ
 空襲により家も親も失った戦災孤児たちが街にあふれていた時代、復員してきた主人公が孤児たちと知り合い、やがて信州