日本の神に関心をもつ、異国の人々…伊勢神宮展。

国立博物館で開催中の「伊勢神宮・神々の美術展」を観るべく、上野に足を運ぶ。
国宝阿修羅展を観た折には長蛇の列の後に一時間ならんだことを思いながらのお出ましであったが、待ち時間はゼロ。
 壬申の乱で、僅か20人そこそこの手勢を率い、しかも徒歩で、吉野を出発した天武天皇が、戦場へ向う途中、遠く伊勢神宮の天照大神を拝して、武運を祈った古い歴史と伝統をもつ。
 この戦いで勝利した天武天皇はここで日本の歴史を大きく転換させることになる。日本書紀や古事記をという、国史の編纂をてがけ、律令政治(法治国家)への整備を始めた。
 そうした歴史を一齣一齣を思いながら、展示場