ぼう鱈で犬を追遣る師走かな 三宅嘯山 ぬくぬくと師走日和や麦の丈 集馬 街師走人の賑わいそれなりに アロマ 光り澄む師走の星のみな低し 新井 石毛 わが生れし町名消ゆる師走寒 下村ひろし 西陲集 影淡き師走の寺や笹子鳴く 角川春樹 夢殿 師走の紅葉つくづく艶やかに アロマ 旅寝よし宿は師走の夕月夜 松尾芭蕉 干蝮この軽きこと師走市 山田千秋…
寒鰤や飛騨を越え来し塩こぼす 中澤康人 寒鰤をおろす刃捌き活魚店 田原幹一郎 寒鰤を煮る幸せや永らえて 原田マサ恵 寒鰤を買へばたちまち星揃ふ 山本洋子 寒鰤を糶るや雄声の日本海 海野ふさ子 気前よく飲んで寒鰤漁師達 金子 蜂郎 手秤りの寒鰤の潮雫かな 友岡子郷 酒すすむ刺身かな 山口耕堂 二三言言ひて寒鰤置いてゆく 能村登四郎 居酒屋に氷…